当社では、永年にわたり確立した金属熱処理技術を軸に、新規事業や外部協力企業様と連携し、総合的な加工サービスをご提供しております。
金属熱処理サービス
光輝焼鈍
真空、不活性ガス、還元性ガス中で加熱を行い、材料に応じた冷却で鉄鋼を軟化させます。軟化の目的以外では磁気焼鈍、応力除去焼鈍、低温歪取り焼鈍などがあります。
弊社では、連続炉による光輝磁気焼鈍を得意としております。連続炉で毎日処理を行っておりますので、リードタイムの短縮、コスト削減につながります。また真空炉を使用した焼鈍も行っております。
真空焼入れ
真空雰囲気の中でワークを1000℃~1270℃に加熱し、加圧窒素ガスを用いて炉内を加圧後、冷却ファンにて焼入れを行う作業です。使用できる鋼材は焼入れ性の良い高合金鋼に限られます。
弊社ではSKD、SKH、SKS(小物)、マルテンサイト系ステンレスなどの精密部品から精密金型部品まで幅広く処理を行っております。納期も最短2日を目標に取り組んでおります。後工程(サブゼロ、安定化処理)の有無によって納期が変動します。
光輝焼入れ焼戻し
炭素C量が一定以上含有されている鋼を急冷することにより、硬度を上げる処理です。
弊社では真空油焼入れ、小物部品に関しては、シェーカーハース炉にて処理を行っております。真空雰囲気と水素、窒素雰囲気を使用するため脱炭、変色を極力抑えます。真空焼入れでは、浸炭ガスを少量添加することによりS45CでもHRC60程まで硬度を上げることができます。
真空浸炭焼入れ
真空中で加熱を行い、ある一定温度で浸炭ガスを添加することで、炭素C量の少ない焼きの入らない材質でも表面硬化させる処理です。表面(浸炭層)は硬く耐摩耗性が上がりますが、内部は硬化しないため靭性に富んだ部品になります。
弊社では真空中に浸炭を行うため、通常のガス浸炭より処理時間が短く均一に浸炭層をつけることができます。またガス冷却もできるため、要求される硬度と最小の歪で処理を行うことができます。
ロウ付け
ロウ材を高温(450℃以上)で溶かし、金属部品の接合尾行う処理です。
弊社では水素還元炉、真空炉、連続炉を用いる方法で単品ものから量産物までのロウ付け加工を行っています。現行のロウ材は銀ロウ、銅ロウ、リン銅などを用い、鉄鋼、銅、ステンレス等の同一金属または異種金属同士のロウ付けを行います。主にリレー部品の排気管接合部、電気制御部品の接合、オイルクーラーなどヒートシンク部の接合を行っています。取り扱いの無い部品、ロウ材でも積極的に試作トライしてまいります。
その他、下記の処理も承ります。ご相談ください。
総合加工サービス
当社では、外部協力企業様と連携して、お客様のご要望にお応えできるトータルソリューションをご用意しています。